日常生活や仕事のことなどを気の向くままに書いています。(毎週更新)

2011年(1月-)2010年(1月-12月)2009年(7月-12月)2009年(1月-6月)
2008年(7月-12月)2008年(1月-6月)2007年(7月-12月)/2007年(1月-6月)
2006年(7月-12月)2006年(1月-6月)2005年(7月-12月)2005年(1月-6月)2004年

   
       
  2007/6/24
  耐震偽装事件を受けた、改正建築基準法が6/20に施行されました。改正の大きなポイントは「建築確認や検査の厳格化」です。
特に建物の構造強度については、厳しくチェックされることになりました。おかげで申請手続きが今まで以上に煩雑となり、その事務作業を考えただけでも頭がくらくらしてきます。
事件の影響度を考えれば、仕方のないことなのですが、最近の年金問題といい、牛肉偽装問題といい、信頼関係を前提に成り立つ社会の基盤が揺らいでいることが気になります。
     
     
     
       
     
     
 
   
  2007/6/17
  リフォーム工事で「増築」ではなく「減築」を考える人が増えているのだとか。子供が独立して不要になった部屋を取り払い、文字通り床面積を減らして住まいをダウンサイズする、いわゆる身の丈にあった住まいへとリフォームするというもの。
これまで家づくりといえば、「広さ」=「快適さ」とばかりに、限られた条件の中で、いかに「広さ」を確保するかに腐心し、家そのもの小さくするという発想はあまりありませんでした。
広すぎる家に不便を感じながらも、かといって住み替えによって、住み慣れた家や街から離れたくないと考える人たちにとって、「減築」は有効な選択肢の一つになるのかもしれません。
写真は「カップ・マルタンの休憩小屋」
20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエが終の棲家に選んだのは、8畳程の必要最小限の住まいでした。
   
 
2007/6/10
  以前リフォーム工事をしたお客さんから、再び工事の依頼を受けました。こうして引き続きお付き合いをさせていただくことは、何よりもうれしいことです。また将来的に、リフォームを予定している部分についても、いろいろと相談を受けました。
いざリフォーム工事をしようとなると、ここもあそこもと一度にまとめてやってしまおうと考えてしまいがちですが、今回のように、時間をかけて少しずつ手を入れていくという方法もあります。
時間も手間もかかるので、全ての人に勧められるものではありませんが、毎年予算を決めて、定期的にリフォームをしていくというのも面白いかもしれません。そうすれば、住まいへの愛着も湧き、より満足度の高い住まいになっていくのではないかと思います。
   
 
  2007/6/3
  ようやく東海地方でも、nanacoカードが使えるようになりました。
岐阜市内には、セブンイレブンの店舗は数えるほどしかないのですが、マルチコピー機のサービスが重宝しており、いつも利用しています。
早速申し込みに行ったのですが、機械の操作にまだ慣れてないらしく、いろいろ手間取っていました。無事、「ピュリーン」と引き落としの音が聞こえたときには、店員共々「おーっ」と思わず声が出ました。
それもそのはず、「このお店で、カードを発行するのも、利用していただくのも、お客様が初めてです。」とのこと。
ちょっとだけうれしい出来事でした。
   
 
  2007/5/27
  事務所で飼っているメダカが卵を産み始めました。
最近では毎日のように産卵しています。水草にからまった卵を放置しておくと、親メダカに食べられてしまうので、採卵して別の水槽に移し変えるのが、このところの事務所の毎朝の日課になっています。
昨年は、そのほとんどを死なせてしまったので、今年こそは子メダカが無事生まれ、大きく育ってくれればと思います。
   
 
  2007/5/20
  今更ながらですが、3Dソフトを初めて使ってみました。
Googleの「SketchUp」というフリーソフトを見つけて、試しに使い始めたわけです。これが思いのほか簡単で使い易い。
他の3Dソフトがどういうものか分からないので比較できないのですが、ほんの2〜3時間基本操作をマスターしただけで、それなりの3Dモデルができあがります。
どこまで細かく作り込めるものなのか、まだ分かりませんが、これまで模型を使って切ったり貼ったりしていた、ヴォリュームやプロポーションのスタディには最適です。
専門知識がなくても簡単に使用でき、かつ無料でダウンロードできるソフトなので、住まい手の方も建築家になったつもりで、簡単に自分たちの住まいをデザインできるのではないでしょうか。
おすすめです。

※ フリーソフトは英語版なので、日本語のマニュアル本(写真)があると便利です。
   
 
  2007/5/13
これまで大規模な建築物に採用されてきた、免震や制震装置が、住宅にも取り入れられるようになってきました。
住宅の地震対策というと、耐力壁をバランスよく配置し建物自体の強度を高める「耐震」が基本ですが、「免震」や「制震」は特殊な装置によって地震エネルギーを吸収し、建物自体に揺れを伝えないようにする仕組みです。
いち早く取り入れている住宅メーカーもあるのですが、まだまだコスト的な課題(「免震」で400万円、「制震」で100万円程度)や制約も多いのが実情です。
個人的には、費用対効果を考えると、木造住宅であれば、建築基準法の定める法定基準の1.5倍程度の「耐震」性能を満たしていれば、「制震」「免震」装置までは必要ないように思います。
ただ、住まいに対する考え方は人それぞれですので、「制震」「免震」の更なる普及によって、性能、コスト等のデータがそろい、その上で、住まい手が比較検討して選択できるようになればいいですね。
ミサワホームの制震装置
「MGEO」
 
 
  2007/5/6
  GWの連休を利用して、事務所屋上のウッドデッキのメンテナンスをしました。3年振りのメンテナンス作業です。屋上という過酷な条件にもかかわらず、放置したままになっていました。おかげで、かなり色あせが進み、ところどころ干割れしています。
屋外のウッドデッキは、年1回程度を目安に、こまめなメンテナンスを勧めているのですが、勧めている本人がこれではいけませんね。反省。
屋外デッキにはいつもウエスタンレッドシダー(ベイスギ)の2×4材に、浸透系の保護塗料(キシラデコール)を使っています。値段が手ごろで、材料が簡単に手に入るのと、メンテナンスが容易なことがポイントです。メンテナンスは、水洗いで汚れを落として、乾いてから重ね塗りをするだけなので、作業はいたって簡単です。
天気のいい休日、デッキに寝椅子を持ち出して昼寝というのが、最近のお気に入りです。
 
  2007/4/29
 

今朝、新聞を読んでいたら、なつかしいロマネスク教会の写真を見つけました。ピレネー山中の絶壁に建つ、「サン・マルタン・ド・カニグー修道院」で、5年程前、フランス各地に残るロマネスク教会を巡り歩いた際に訪れました。急峻な山道を延々と登り続け、ようやくたどり着き、対面したときの感慨はひとしおだったことを覚えています。
ロマネスク教会の魅力を一言で言うと、地方色豊かな多様性と、おおらかで素朴な親しみやすさにあるように思います。
地元の石工が、その土地の石を丹念に積み上げてつくりあげた教会群は、簡素な佇まいの中にも、その土地の風土に根ざした特徴的な表情を見せており、建築だけでなくその風景と一体となった調和の取れた美しさがあります。
と、そんなことを書いていたら、うずうずと旅のムシがうずき始めました。(悲しいかな、GWというのに仕事の身です。)

   
 
  2007/4/22
  照明学会が住宅照明の設計指針を、「一室一灯」から「多灯分散」に改訂するという記事を読みました。
これまで照明計画といえば、いかに室内を均一に明るくするかに重点がおかれていましたが、これからは明かりにメリハリをつけながら、より多様でパーソナルな「心地よい明かり」が求められていくのでしょう。
明かりには、周囲を明るく照らすだけでなく、気分をリラックスさせたり、高揚させたりする心理的な効果もあります。「多灯分散」で、明かりの効果を見直すことは、「心地よい住まい」に近づく一歩なのかもしれません。
まずは、今ある部屋の蛍光灯を消して、やわらかな光の間接照明を取り入れてみてはいかがでしょうか。
上:1灯だけの照明
下:「心地よさ」に配慮した照明
(記事HPより転載)
 
  2007/4/15
  先週、端材の再利用について書いたところ、知り合いからヒノキの端材で作ったという「木の粘土」を紹介されました。
これは粘土工作キットとして売られているもので、同封されている増粘材を混ぜたヒノキ粉に、水を加えて練りこめば、簡単に粘土ができるというもの。防腐剤の入っていない安全な素材ということで、子供向けの図工教材として使われているのだとか。
実際に使ってみると、通常の粘土と比べて、きめが粗いため、細かな作りこみができないところに難点があるのですが、ヒノキのいい香りがなんとも言えず、なかなか味わい深い作品ができあがります。(今回は試しにフクロウを作ってみました。)
楽しみながらリサイクルができるというのもいいですね。
 
  2007/4/8
  現場でいつも頭を悩ませるのが、建築端材の処理。
冬場は暖をとるための燃料として利用できるのですが、通常は産業廃棄物として処分するしかありません。
かつて祖父母と住んでいた家は、お風呂が五右衛門風呂になっていて、現場で出た端材を利用してお風呂を沸かしていました。
今考えてみると、なかなか合理的な考え方ではあるのですが、それはそれで苦労もたくさんありました。(湯船につかるにもコツが必要で、いつも緊張しながらお風呂に入っていたのを覚えています。何度火傷しそうになったことか!)
建築廃材の再利用は、様々な取り組みがなされていますが、やはりいかにゴミの量を減らすのかを真剣に考えなければなりません。ゴミの出ない家づくりはこれからの課題です。
   
 
  2007/4/1
  岐阜県ではこの四月から、岐阜県産木材の普及に向けた取り組みがいくつか始まりました。
その一つが「ぎふの木で家づくり支援事業」
これは岐阜県産木材で、県内に住宅を新築する場合、一棟あたり20万円の補助金が受けられるというもの。
そのためのトレーサビリティ制度も整備し、地産地消の家づくりに積極的に取り組んでいこうとする新たな試みです。

今回のこうした住まい手への直接的な取り組みや、流通システムの整備がさらに進んでいけば、県産材利用のすそ野は着実にひろがっていくように思います。
私たち工務店もこれまで以上に、品質管理や情報発信といった、安全安心への取り組みを徹底していかなければなりません。
   
 
  2007/3/25
  住まいの悩みで多いのが結露の問題。
そんな悩ましい結露を利用した、こんな商品を見つけました。
暑い時期、このグラスで冷たい飲料を出せば、お客さんがグラスを手にした時、テーブルに残る水滴を見て、にこりとするにちがいありません。そんなささやかな楽しみがこのグラスにはあります。
きっとこの模様を見て、ひとしきり話が弾むのでしょう。
これはもうグラスというだけでなく、立派なコミュニケーションツールです。

各地で桜がちらほらと咲き始めたようですが、一足先に卓上の桜というのもいいですね。
   
 
  2007/3/18
  先月末からトップページに、「住まいの名言集」を掲載しています。
不定期更新の予定ですが、古今東西住まいにまつわる様々な言葉を紹介していければと思っています。
前回の第一弾は建築家ルイス・バラガンの言葉。
そして今回は、佐藤春夫の「美しき町」という小説から取り上げています。
この小説は1919年に発表された短編で、隅田川の中州に「美しき町」をつくろうとする、3人の男の物語です。
彼らが理想とするのは、華美な装飾に彩られた豪邸ではなく、こじんまりとしたささやかな小住宅であり、そんな住宅を100戸集め、新しい時代の新しい家族が住むためのコミュニティをつくろうとするものでした。
新しい町をつくるという壮大な夢にとりつかれ、のめりこんでいく男たちの姿もさることながら、そこで描かれる、シンプルな暮らしへのあこがれには、現代の住まいにも通じるものがあり、なかなか興味深いです。
   
 
 

2007/3/11

  今までに経験したことのないようなローコストハウスの相談を受けました。
ローコストハウスといっても、ただ単に工事費を安くするだけではなく、一定の性能とデザインを満足させるだけのクオリティーが必要だと思っています。そのためには、全体のバランスを考えながら、メリハリのあるコスト配分を心掛けなければなりません。
とはいいながらも、このところの材料単価の上昇はいかんともしがたく、悩ましい日々が続きます。

写真は第一案の模型です。まだまだ道のりは険しそうです。
   
 
  2007/3/4
  日々進化する住宅設備によって、我々の生活はますます便利で快適なものになっていきます。そんなテクノロジーの進化を身をもって実感したのが、最近購入した、ソニーのロケーションフリー
これは自宅のテレビにセットするだけで、インターネット接続ができる環境であれば、世界中どこにいても、パソコンから自宅のテレビや、DVDレコーダーに録画した番組を見ることができるというもの。
事務所のパソコンから、初めて自宅のテレビやDVDレコーダーを遠隔操作した時には、驚きを通り越して感動を覚えました。
ユビキタス社会は、知らぬ間に我々の生活の中に浸透してきているのだと、思い知らされた次第です。
   
 
  2007/2/25
このところバリアフリーリフォームの工事が続いています。
バリアフリーリフォームの難しいところは、こうすればいいという正解がないということ。
手摺一つとってみても、取付位置や高さ、形状は、疾病や障害、あるいは加齢による身体の状況によって千差万別です。また予算や工期などの条件も厳しいことが多く、通常の住宅設計以上に神経を使います。
いろいろな問題に直面するたびに、10年20年以上先を見越したフレキシブルな設計をしておかなければ、後で苦労することになるのだとつくづく実感します。
 
 
  2007/2/18
  「ベランダをリビングの延長のような、ゆっくりとくつろげる空間にしたい」という相談を受け、リフォーム工事を進めています。
今回は防水補修・デッキ工事だけを行い、植栽などのコーディネートはお施主さん自身で、少しずつ手を加えて、自分なりの「アウトドア・リビング」にしていきたいとのこと。
限られた面積の中で、いかに居心地のいい空間をつくっていくのか、あれこれアイデアを出し合いながらの試行錯誤が続きます。
   
 
  2007/2/11
各種仕上材などに使う木材のサンプルとして、樹種ごとに葉書サイズにカットした板材を用意しています。
最近は打合せなどでこれを使って、「利き酒」ならぬ「利き木」ゲームをして遊んでいます。ゲームといっても、出された板材を見て樹種を当てるという単純なもの。これが結構難しくておもしろい。
職人さんには、見た目だけでなく手触りやにおいで樹種を言い当てる達人が多いですが、まだまだその足元には遠く及びません。
数多くある樹種の中から、お施主さんの趣向や、デザイン、場所の特性にあった、適材適所な木材を自在に提案できるように、日々修練しています。
目指すは「木のソムリエ」です。
 
 
  2007/2/4
  以前から気になっていた古本屋の張り紙。
普通に「手動扉」としていれば、
下にわざわざ説明を書かなくてもいいのに・・・。

わざと分かりにくい言葉を使うことで、「ひやかし客お断り」と遠まわしに表現しているのか、それとも他に深い理由でもあるのか、とても気になります。
   
 
  2007/1/28
 

「キッチンにはハイライトとウイスキーグラス
どこにでもあるような家族の風景
友達のようでいて他人のように遠い 
愛しい距離がここにはいつもあるよ」
家族の風景/ハナレグミ

大好きな曲の一節です。何気ない日常の情景をギターの優しい音色にのせて歌っています。
この曲を聴くたびに、普段は意識することもない、何気ない家族の日常こそ大切で、そんな家族の風景をやさしく包み込む住まいをつくっていかなければと、しみじみと思います。

   
 
  2007/1/21

「3mの思いやり」
これは某住宅メーカーが、団塊世代の夫婦に向けた、新しいリビングの形として提案しているコンセプトです。TVCMで見た方も多いかもしれません。
メーカーの市場調査によると、心地よい「つかずはなれず」な夫婦関係を実現するためには「いっしょに居る」距離は1.5m、「離れて居る」距離は3mが、気持ちよく過ごせる適度な距離感なんだとか。
人は対人的な空間認識において、その距離感を無意識的に区別しているといわれています。(エドワード・ホール「かくれた次元」
この3mを基準にして、自分自身の家族の生活スタイルを見直してみると、面白い発見があるかもしれません。

 
 
  2007/1/14
またやってしまいました。同じ雑誌が2冊。
以前購入していたことをすっかり忘れていました。
しかも先月同じ失敗をしたばかりなのに・・・。

本屋にいくと、毎回結構な量の本や雑誌を購入します。
その全てに目を通せればいいのですが、なかなかそういうわけにもいかず、「積読」状態のまま放置されているものが少なからずあります。
そしてある時、同じ本(雑誌)が2冊あることを発見して、頭を抱えることになるのです。
あーあ、何度同じ失敗を繰り返しているのだろう・・・(反省)。
 
 
  2007/1/7
 

年始から仕事前の朝礼代わりに聞いている曲があります。
それは、「宙船」という曲(作詞作曲:中島みゆき)。
NHKの紅白歌合戦で、TOKIOが歌っているのを見て気になり、
年明け早々に、iTunes STOREで探して購入しました。

「その船を漕いでいけ、お前の手で漕いでいけ、
お前が消えて喜ぶ者に、お前のオールをまかせるな」

この骨太で男気を感じさせるフレーズは、何だかとても前向きに気持ちを奮い立たせてくれます。

   
 
  2007/1/1
  HAPPY NEW YEAR

新年あけましておめでとうございます。
旧年中はたいへんお世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

   
 
≫page TOP  
鷲見工務店
一級建築士事務所/岐阜県知事登録 第4065号
建築工事業/岐阜県知事許可(般-18)第9604号
〒500-8379 岐阜県岐阜市権現町5番地
TEL:058-252-1383 FAX:058-253-0219 E-mail:info@sumi-koumuten.com