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建築プロデューサーである著者が、欠陥住宅の実例を物語形式で紹介しています。 「ぶつかる家」「ウジ虫がわいた欠陥豪邸」「プリンのように揺れる家」など、どれも信じられないようなコワイ話ばかりで、読めば読むほど、家づくりに対しての不安がつのり、憂鬱な気持ちになっていきます。 何十年と住み続ける大切な住まいをつくるわけですから、家づくりに失敗は許されません。そのためにも、こうした家づくりのマイナス面から学ぶことは多いように思います。欠陥住宅を防ぐための実践的アドバイスも併記されているので、家づくりを考えている人は、一読してみてはいかがでしょうか。
大量生産、大量消費を前提にした効率優先の家づくりが、いつのまにか家づくりの主流となってしまった現状に疑問を呈し、本来あるべき「あたり前の家」をつくる取り組みを、読みやすいコンセプトブックとして紹介しています。 ここでいう「あたり前の家」とは、身近な自然素材でつくられた、何代にもわたって住み継がれる、むかしながらの家のことを言います。 住まいは「建てる」ものではなく「買う」ものだという意識の変化が、こうした「あたり前の家」があたり前の家でなくなってしまったことの原因にあるのかもしれません。この本を読むと「いまの家」が、いかにあたり前の普通の家でないのかがよく分かります。
出版社:エクスナレッジ
タイトルの通り、これ一冊あれば、家づくりについて一通り学ぶことができるガイドブックです。(「究極」はすこしおおげさですが。) 資金計画、法律、構法、間取り、スケジュール、住まいのトレンドなど、ポイントを押さえて分かり易くまとめられているので、初めて家づくりをする人にとって、最適な入門書だといえます。 数多く出版されている家づくり本の中でも、おすすめの一冊です。